「企業は英語力を重視しているから、いい会社に就職するなら英語は絶対必要だ」
よく耳にする言葉です。
たしかにそのとおりなのですが、声を大にして言っているのはどちらかというと英語産業です。
いわゆるキャッチコピーですね。
ものの売り方にはセオリーがあって、そのうちのひとつに
「脅してから売ると売れる」
というのがあります。
「英語ができないとヤバいよ〜ヤバいよ〜!しごとにつけないよ〜!」
と脅せばすんなり英語教材が売れるんですね。
どうせ英語を勉強するなら脅されてイヤイヤするより、
英語がしゃべれるようになったときにできること、楽しいこと、ふところの広くなった自分などなど
ポジティブなイメージ作りをして勉強しませんか?
目標スコアがはっきりしているならこれ。最速達成への最短ルート
グーグル名誉会長村上憲郎さんのインタビューから、英語の勉強のしかたについて。
英語がからっきしダメだった村上さんが英語を本格的に勉強しはじめたのは31歳から。
初級の英会話教材を何度繰り返し聴いても聞き取れず、耳鼻科に行こうかと思ったくらいだといいます。
初級の1課を何度聞いても聞き取れないので、試しに10課を聞いてみてから、1課に戻ってみるとうっすら聞き取れる!
10課を1週間聞いてから1課に戻ると今度ははっきり聞き取れる!!
そんなコツを自分で得たそうです。
要するに、英語は筋トレといっしょで、軽いダンベルを持ち上げていたので何の力もつかない。
負荷を与えてやることではじめて能力を伸ばせるものだということ。
その他、彼が述べる英語勉強のコツは次のようなもの。
英単語は少しずつきっちり暗記していくものではなく、
ビジネスに必要な1万語を毎日眺める。
外国人と話していても熟語が登場することはほとんどないので、
(日本人が好きな)熟語は捨てる!
熟語は捨て、ニュース単語は覚える。
など。
もちろんそれだけではないでしょうが、飛躍的に英語力を伸ばした事実はあきらかです。
参考にしましょう。
目標スコアがはっきりしているならこれ。最速達成への最短ルート
外国人相手に支障なく英語を話し、グローバル企業で力を発揮したいならTOEICは800点以上とっておきたいものです。
TOEICはすでに開始から30年以上。
当初の受講者は年間3000人だったそうですが、いまや168万人!
格付け力もあり、内容の網羅性とスコア分布分析が緻密にできることで、あらゆる企業で英語力の指標とされています。
もちろん一部の理想論者は「TOEICで高スコアをとっても、英語が自由に話せ、読み書きできるようになっているとは限らない!」と批判していますが。
そうだとしてもTOEICが英語力の大きな指標であることは今後も変わらないでしょう。
さて、800点以上をとるためには「英語と日本語の処理能力が1対1.2程度」になる必要があります。
そうでないと読んだり書いたりする情報処理スピードが足りず、時間が間に合わないから。
TOEICでは時間ロスは厳禁。
リーディングセクションならパート5、6をすばやく処理し、どれだけパート7に時間的余裕を残せるかがカギになります。
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日本人は世界で唯一英語に対してトラウマをもっている国民だといわれます。
英語と聞いただけで拒否反応を起こす人は非常に多い。
その理由は長年にわたって行われてきた日本の英語教育にあるといわれます。
「英語の勉強=受験科目」という構造が影響しています。
学習者から見ると「どれだけ点数が取れるか、どうやってミスを減らすか。」
試験問題作成者からは「どうやってミスを誘うか、ひっかけるか」
というように、英語を実践的に訓練する勉強方法はずっと無視され、重箱のスミをつつくような作業のくりかえし。
ミスが怖いからもう口も開けない。
間違ったら恥ずかしいから声も出せない。
その結果、長期間英語を学習したのに英語がマスターできなかったというマイナスのイメージがあなたの潜在意識に深く張り付いて消えません。
潜在意識ってやっかいです。
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英語を教える立場の人はどこで手を抜くかを教えてくれません。
「母音はテキトーでいいよ。」とか、「rとlはあまり気にするな。」とか、立場上言いにくい。
どんな勉強でもいっしょですが、100%を目指すと極端に効率が下がります。
英語のような膨大な範囲を持つ勉強は最初から60%狙いで行かないとだいたいはうまく行かず挫折します。
アメリカの標準的英語を目標とするなら、イギリス英語が聞き取れなくても落ち込むことはありません。
南部のことばやスラングが全然わからなくても焦る必要もありません。
そちらは切り捨てればいいんです。
rとlの差を聞き分けるのが不得意であってもたいした不便はありません。
ただし、どうしても手を抜いてはいけない部分があります。
たとえば「通常のスピードの英語を聴くこと」
「子音が消えたり、繋がったりした通常の流れの英語を聴くこと」
などです。
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現代はたいへん便利なことに、映画のDVDの多くは日本語と英語、日本語字幕と英語字幕の切り替えができます。
映画好きの方はきっと日本語の字幕を出しながら英語音声で見ているでしょう。
英語を勉強したい方はおそらく英語字幕を見ながら英語音声を聴いているでしょう。
もっと効果的な使い方があります。
それは、好きなチャプターや見たいチャプターを決めて、3種類の組み合わせで順番に見る
英語音声×日本語字幕
日本語音声×英語字幕
英語音声×英語字幕
これをぐるぐるとくりかえすと、脳の中に日本語と英語の回路がうまく形成され、
英語の勘のようなものができてきます。
だいたいこんなことを言っているなあ。。。
だいたいこんなふうに表現するんだなあ。。。
肌でわかる感じと言いますか・・・
ぜひめんどくさがらずに試してみてください。
コツは映画全体ではなく10分程度のチャプターでやること。
映画全体だと長過ぎてぼーっと鑑賞してしまいます。
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英語の勉強をするのに目と手をメインに使っていませんか?
あと、せいぜい口を少し、といった感じでしょうか。
中学校や高校のときは詰め込んで憶えると比較的点をとりやすかったはずなので、
手で書いて覚え込んだほうが結果に結びつきやすかったでしょう。
中学校や高校の英語の問題を作る先生の立場としては丸暗記で点数をとれる問題を作ったほうが学力を数値化しやすいから自然とそうなってしまったのです。
また、先生の年代のひとは元々丸暗記型の勉強の仕方をしてきた人々だという理由もあります。
当然、問題のつくりがそうなっているわけだから、テストを受けるほうもテストに効率のいいやり方で勉強します。
どちらにしろ英語の学習に暗記は避けて通れませんが、もっと今風に効率よくいきましょう。
コツは脳にたくさん刺激を送って憶えることです。
見ただけ、読んだだけで憶えることができる年齢は過ぎました。
たくさんの電気信号を脳に送りながら憶えてください。
見る/書く/声に出す/耳で聞く/イメージを頭に描く/感触を想像する/ニオイを想像する/実際に使う
五感をフル活用して同時に脳に送りこみましょう。
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「ゆえんなつばらはんどー」
エルビスプレスリーの「ハウンド・ドッグ」の歌い出しです。
you ain't nothing but a hound dog.
ですね。
連結し、音は変わり、子音は消えてなくなり、日本語で考えると原型を留めていません(笑
でもこのルールを体に入れてしまわないといつまで経っても英語が聞き取れません。
日本人がこういう変化を苦手とするのはカタカナが邪魔しているのかもしれません。
バレリ > バッテリー
フレン > フレンド
エネモ > アニマル
プリリ > プリティー
プリン > プディング
メヨ > メール
アポウ > アップル
ドーグ > ドッグ
単語だけ挙げても前者のように書くとなんだか間違いのように感じ、後者のほうが正しいように思えてしまうのはどうしてでしょうか。。。
目標スコアがはっきりしているならこれ。最速達成への最短ルート
日本人の好きな英語の勉強方法、それは『単語帳』!
英単語を単語帳に一語ずつ書き出してひとつずつ覚えるやり方。昔からわれわれ日本人が好む方法です。
これ、じつは英語の勉強にとってはかなりズレています。
英語は日本語と違って文がひとまとまりになって成立しています。
単語だけをピックアップしてもまず聞き取れません!
だから同じく古くさい方法ですが、丸暗記のほうがベター。
目標スコアがはっきりしているならこれ。最速達成への最短ルート
英語をペラペラと流暢に話したい、と誰もが思っていると思います。
だから、英会話学校などでネイティブスピーカーの先生と会話する機会を作ることは悪いことではありません。
でも、「実際に英語を使う場面」というのはあなたが英語をしゃべっているシーンではありません。
学生なら英語での講義をじっと聴いている状態。
ビジネスマンなら営業報告を1時間以上聴いている状態。
空港でのアナウンスを聞き分けるなど。
普段の生活を思い浮かべればわかるように黙って聴いているシーンのほうが圧倒的に多いはずです。
1対1の会話では聞き返したりもできますし、なにより向こうがこちらのレベルに自動的に合わせて表現やスピードを調節してくれますから、
話せているような錯覚に落ち入ります。
相手にフォローされながら話しているにすぎません。
場合によっては相手のいうことを繰り返すだけだったり、yes、noを表明するだけで会話が成立することも。
それに比べてじっと黙って聴いて理解するのは1段階上のレベルですよね。
だから「英語を話せる」という目標設定はちょっとズレているということになります。
本当に聴く訓練を継続してすれば、適度に話せる力は自動的につくのです。
「英語を話せるようになろう」というのはスクールなど供給者側の都合によることばなんです。
だから、いま流行りの「聞き流すだけで英語がしゃべれる」というようなキャッチコピーはあながちデタラメではありません。
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