日本では身内から犯罪者が出ると親や親族はとても肩身が狭いですが、
アメリカでは子供が犯罪者になっても親は特に非難されることはないそうです。
なぜそんな差が生まれるのか。
「ノーと言えない日本人」というフレーズ。
たしかにほとんどの人はそんな日本人。
たいていの日本人は奥ゆかしくてはっきり「NO」と言えません。
なんとか「NO」を言うときには笑い顔で毒を少なくしようとしたり、
ノーとはっきり言わないで、ニュアンスで伝わるように努力したりします。
でももっと根本的に考えると日本語のノーと英語のノーはそもそも意味が違うのです。
日本語のノーには集団との断絶の宣言が含まれます。
日本人は自分と集団とのかかわりあいを優先する文化を持っています。
「ノー」と言うとそのかかわりあいをも拒絶する意味合いが入ってしまう。
ねっとりしたノーです。
だから言いにくいんです。
逆に英語圏では個人個人がひとつの国みたいなアイデンティティーを持っていますから、
ノーと言っても別に困ることはなにもない。
単なるあっさりしたノーなわけです。