リスニングの訓練で英語のラジオやポッドキャスト、DVDなどを聴いている方は多いでしょう。
その中で細かいニュアンスや消えゆく語尾の子音を聞き漏らすまい!と、どんどんボリュームを大きくしてしまう方も多いのではないでしょうか?
これって方向が逆なのです。
英語の音感に不慣れなひとほど、音量を上げたがる傾向にあります。
大きくすれば、子音やヒントとなりそうな唇の摩擦音などが、たしかに聞き取れるかもしれません。
でも、これではネイティブのような聴き方から遠ざかります。
日本語なら遠くで小さく鳴っているテレビの言葉でも聞き取れるはずです。
英語でも同じなのです。
英語には省略されてしまって、もはや発音されていない音もありますし、雑音の中に埋もれる音もあります。
でもネイティブは推測をしながら、聞き取っています。(実際、彼らにちゃんとディクテーションしてもらうと、ここは聞き取れないというところがたくさん出てきます!彼らはけっこうテキトーに聞いているのです)
まずは細かな音を聴こうとするのではなく、英語の文章の音の高さの変化を聞くのが第一です。
日本人が無視してしまいやすい、大きな情報が音の高低差。リズムとアクセント。
音の高低差で様々なことが伝わりますし、高低差やリズムを聞くだけなら、ものすごく小さな音でも問題ありませんね。
あえて聞きにくくすること。これがひとつの指針です。
(もちろん、TOEICテスト会場で音が小さいならスコアに響きます。音量を上げてもらってください。)